家業に入って以来、競争に勝つことだけを考え、一人もがく毎日。
かつて代表を務めた会社では社員との信頼関係が築けず、志半ばでの社長退任。
自信がかき消え、どん底に落ちきったとき「起きたことは自分の責任。すべてに感謝しよう」という気持ちが自然と湧いてきました。ようやく、本気で目の前の人の幸せを願えるようになったのです。
数字だけを追い求めることはなくなり、スタッフと肩を並べ、「お客様を笑顔にするにはどうしたらいいだろう」「どうすれば、この課題を乗り越えられるだろう」と、前向きに意見を出し合えるようになりました。
和田食品は、2020年に「食を通じて、幸せな未来を創る」というビジョンを掲げました。
現在の事業の柱は、独自の製法でつくる旨み調味塩「紅彩塩」の製造・販売。
調味料は食卓の脇役ですが、ほんのひとさじで素材の魅力を引き立てる力を持っています。真心のこもった食べ物は、人々の人生を豊かにできると信じています。
この先は、第一次産業の復興にも取り組んでいきます。
特に「食を通じて、幸せな未来を創る」上で、農業は必要不可欠ななりわい。
仲間とともに農業復興を目指し、新たなモデルケースをつくっていきます。
かつての私のように、一人、がむしゃらに働けばよい時代は終わりました。志を同じくする仲間と出会い、ともに歩みだせば大きなうねりになります。
和田食品は、想いある人と人とをつなげ、日本を元気にする力を生み出します。「食」に深い愛情を持ち、誇り高く働く仲間に出会うため、駆け回ります。仲間が困っていたら、培ってきたご縁や技術を活かしてお役に立ちます。
そして、未来の子どもたちが希望を持って生きていける世界をつくっていきます。